
こんにちは! ZOZOTOWN開発本部フロントエンドエンジニアの齋藤(@Jin_pro_01)です。9月21日に渋谷のAbema Towersにて「フロントエンドカンファレンス東京2025」が開催され、登壇者、当日スタッフを含めZOZOから5名が参加しました。本記事では、参加した経緯や、各参加者から印象に残ったトークについてご紹介します。
フロントエンドカンファレンス東京とは
「フロントエンドカンファレンス東京」は、フロントエンド領域に関心のあるエンジニアを対象とした技術イベントです。第一線に立つエンジニアが次世代に知見を共有し、技術や文化を未来に伝えていくというテーマを掲げ、今年初めて開催されました。

社内での参加経緯と当日の取り組み
社内では全社横断のフロントエンドワーキンググループ、通称「FEST」が存在します。FESTでは社内のフロントエンドエンジニアの連携強化、技術力向上といった目標を掲げており、その活動の一環として本カンファレンスへの参加を企画しました。
本カンファレンスは参加費が無料だったため、普段カンファレンスに参加しないメンバーにも声をかけることで結果的に5名で参加しました。さらにわいわい気軽にカンファレンスに参加してみてほしいという思いから、この企画を“遠足”と題し、事前に各メンバーでどのセッションに参加するか相談し、お昼には揃って昼食を取りながら各セッション内容について情報交換しました。

各参加者からの感想、印象に残ったトークの内容
日本語縦書きWebの現在地2025
改めまして齋藤です。今回は当日スタッフ枠で参加しており、セッションやLTの進行、参加者対応など主に担当しておりました。スタッフの1人として本カンファレンスに貢献でき、大変嬉しく思っています。
セッションをゆっくりと聴ける時間は多くなかったのですが、berlysia(@berlysia)さんのセッション「日本語縦書きWebの現在地2025」が印象に残っています。
Webで縦書きができるのか(できるとは何か)という問いから始まり、今「縦書きの実現」を取り巻くWeb技術についての詳細な解説がありました。縦書きにこだわった発表資料も自前で開発し、日本語以外の言語にも言及するなど非常に興味深いセッションでした。
"フロントエンドの技術"を移行する技術
計測フロントエンドの林(@www_REM_zzz)です。今回はプロポーザルを出したものの、採択されなかったため参加者枠で参加しました。来年採択されるようにリベンジします。外松俊尚(@toshi__toma)さんのセッション「“フロントエンドの技術”を移行する技術」が印象に残りました。
ZOZO社内でも新しい技術に乗り換えるタイミングは多々あります。しかし、この発表で紹介されているような視点やノウハウの共有が行き届いていないのが実情に感じます。秘伝のタレとして組織や個人の内側に閉じてしまいがちな話題をわかりやすくかつ、すぐに検討可能な形で発表されています。どのような組織の人でも参考になる内容だと感じたので、早速チームに共有しようと思います。
爆速でプロダクトをリリースしようと思ったらマイクロフロントエンドを選んでいた
ZOZOTOWN開発本部リプレイスブロックの揚原です。普段カンファレンスや勉強会にあまり参加しませんが、良い機会だったので参加しました。Nokogiri(@nkgrnkgr)さんのセッション「爆速でプロダクトをリリースしようと思ったらマイクロフロントエンドを選んでいた」が、大変興味深かったです。
私は普段ZOZOTOWNのリプレイス業務を行っています。弊社の組織規模と業務規模を考えると、「マイクロフロントエンド」という話題は雑談レベルでも耳にするのですが、未知なことが多く、まさに空中戦といった感じでした。
このセッションでは、「キラキラした話」というより、「泥臭く現場寄り」のリアルなお話を聞くことができました。異なるフロントエンドライブラリ間の通信をCustomEventを経由して通信するという工夫は、何名か「へぇ…」と声を漏らしていたのが印象的でした。もちろん工夫した点だけではなく、それによって苦労した話がとてもよかったです。失敗したことを通知する実装やページ遷移間の同期の問題、またデバッグやローカル開発環境の構築のためにChrome拡張を作成したなど、一度その実装を経験しないと得られない苦労話は、フロントエンド全体にとって「炭鉱のカナリア」的な役割を担って頂けたようなセッションでした。
また、カンファレンス自体は男性・女性・学生・母語が日本語ではない方・子育て世代など、多様性にあふれる登壇者であったのがとてもよかったです。フロントエンドを軸に会場がつながっている感覚・一体感がありました。
見た目は動く。でも使えない、、アクセシブルなUIの実装アンチパターン集
ZOZOTOWN開発本部フロントエンドの佐藤(@satoiniini)です。FESTメンバーから誘いを受けて参加しました。印象に残ったセッションはmaddy(@manasugiyoshi)さんの「見た目は動く。でも使えない、、アクセシブルなUIの実装アンチパターン集」です。
maddyさんは株式会社グッドパッチのアクセシビリティスペシャリストを務めています。本セッションではアクセシビリティに取り組む意義からアクセシブルなマークアップのアンチパターンを紹介されました。
冒頭で印象的だったのは「アクセシビリティは障害のある方だけでなく、すべての人に必要なもの」という話です。例えば、赤ちゃんを抱えて片手が塞がっているときなど、一時的・状況的にアクセシビリティが必要になるケースは思いも至らなかったです。
アンチパターンの紹介では「tabindex=0はEnterキーやSpaceキーが効かない」「aria-roleがついていないとaria-labelが無視される」といった話は驚きで、まだまだ自身の勉強不足を痛感すると共に、如何にセマンティック要素を正しく使うことが大切かを学びました。
発表後、AMA(Ask Me Anything)ルームにてmaddyさんと質疑応答する時間がありました。そこでは「スクリーンリーダーによって全てのlabelを読み出す訳ではないので、W3C上ではスクリーンリーダーに合わせてコードの変更をする必要はない」「日本語サイトの多言語対応は、努力義務として努めるものとする」といった業務の中でどの程度アクセシビリティの対応をすれば良いのかをアクセシビリティスペシャリストの観点から直接アドバイスを頂き、とても有意義な時間となりました。
Web技術を最大限活用してRAW画像を現像する
WEAR Webフロントエンドチーム テックリードの冨川(@ssssota)です。今回私はプロポーザルを採択いただき、発表者として参加しました。
趣味のカメラとWebを繋げた内容で、Web上でRAW画像を現像するためにどのような技術が必要かという話でした。普段の開発ではあまり用いないような技術を複合的に組み合わせた例は企業の資産としてあまり表に出てくることがありませんが「個人開発だからこそ表に出せる」内容になったと思います。資料を公開しているので、ぜひ見てみてください。

おわりに
「第一線に立つエンジニアが次世代に知見を共有し、技術や文化を未来に伝えていく」というテーマをまさに体現した、素晴らしいカンファレンスでした。本レポートで紹介したトーク以外にも、未来のフロントエンドを形作る多様なセッションに触れられ、ZOZOではどんなことができるか、得た知見をどのように活かせるかについて考えるきっかけとなりました。また、今回の”遠足”は、社内のフロントエンドエンジニア間の交流を深める貴重な機会にもなりました。
最後に、このような貴重な学びの場を企画・運営してくださったスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
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