はじめに
こんにちは。Developer Engagementブロックの@wirohaです。5月29日に『若手エンジニアが語るリアルな実例 ~「技術負債」との戦い方・「技術資産」活かし方』を開催しました。SmartHR・ZOZO・TOKIUM・プレイドの4社から若手エンジニアが集い、技術負債や技術資産の活用について語り合うイベントです。本記事ではオフライン開催した当日のレポートをお届けします!
登壇内容まとめ
SmartHR・ZOZO・TOKIUM・プレイドのメンバーによる発表の後、質疑応答&クロストークを行いました。
発表タイトル | 登壇者 |
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コードの考古学 〜労務プロダクトから発掘した成長の糧〜 | SmartHR 関根 健太 |
漸進。 | ZOZO 冨川 宗太郎 |
技術懸念に立ち向かい法改正を穏便に乗り切った話 | TOKIUM 高田 将人 |
積み上げられた技術資産と向き合いながら、プロダクトの信頼性をどう守るか | プレイド 片山 拓海 |
質疑応答&クロストーク | 登壇各社のメンバー |
コードの考古学 〜労務プロダクトから発掘した成長の糧〜
SmartHRの関根さんからは、労務プロダクト開発の現場で直面した複雑なデータモデルや技術スタックの混在、複雑なコードといった課題への向き合い方を語っていただきました。一度の完璧な作り直しはせず、「今できる最善のこと」の積み重ねが持続可能な改善への道であるとのことでした。
漸進。
ZOZOの冨川からは、関根さんと同じく負債を少しずつリプレイスしていく大切さついて語られました。少しずつ改善するために、とにかく旧環境を触ってコードを読む、ビッグバンリライトを避けコンポーネントレベル・ページ単位など細かく置き換える、開発者体験に投資するといった方法が紹介されました。また負債にしないために注意する点も発表されました。
技術懸念に立ち向かい法改正を穏便に乗り切った話
TOKIUMの高田さんからは、インボイス制度の法改正に伴い非常に多くのコードを修正する必要があった中でどのように対応したか、苦労や工夫について語っていただきました。丁寧に洗い出しを行い共通化することで負債を減らしており、変更に強いコードへと改善されていました。
積み上げられた技術資産と向き合いながら、プロダクトの信頼性をどう守るか
プレイドの片山さんからは、サイトの書き換えやABテスト施策を支援する「KARTE Blocks」というプロダクトで信頼性を担保するための取り組みについて共有いただきました。CUJ(Critical User Journey)を決めることでSLOを策定しており、CUJの重要さを感じる発表でした。
質疑応答&クロストーク
質疑応答&クロストークでは、Slidoを通して寄せられた参加者からの質問に回答していきました。数十件と非常に多くの質問が寄せられ、発表内容に対する深い掘り下げが行われました。文化の浸透や技術スタックの混在への課題感など、各社での取り組みや考えについての意見交換も行われました。
最後に
今回は若手エンジニアが主役となり、技術負債・技術資産とどう向き合うかを本音で語り合う貴重な場となりました。懇親会にも多くの方が参加し、交流を楽しんでいました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。今後もこのようなイベントを通じて知見を共有し、エンジニア同士のつながりを深めていきたいと思います。
冨川の登壇で触れたWEARのほか、ZOZOでは多様なプロダクトの成長や技術的な挑戦に日々取り組んでいます。現在、複数のポジションでエンジニアを募集していますので、ご興味をお持ちの方は以下のリンクからぜひご応募ください。