5年ぶりの開催!「try! Swift Tokyo 2024」参加レポート

try! Swift 2024 Report

はじめに

こんにちは。DevRelブロックの@wirohaです。2024年3月22日〜24日に「try! Swift Tokyo 2024」が開催されました。ZOZOはGOLDスポンサー・DIVERSITY & INCLUSIONスポンサーとして協賛し、ブースを出展しましたので現地のレポートをお届けします!

目次

会場

会場は前回(2019年)と同じ、ベルサール渋谷ファーストです。try! Swiftのマスコットキャラクター「Riko」ちゃんのパネルやポスターが出迎えてくれます。

Rikoちゃんのパネル

2017年から2019年のポスター

セッションルームはとても広く、たくさんの人が入れるようになっていました。朝から満員のようでした!

満員のセッションルーム

休憩ができるBreak Areaではかわいらしいお菓子やコーヒーなどが提供されていました。食べるのがもったいなくなります!

Rikoちゃんがプリントされたマシュマロとクッキー

こちらはスポンサーブースやAsk the Speakerコーナーのあるエリアです。休憩時、昼食時は特に大きな賑わいを見せ、皆さま交流を楽しんでいました。

スポンサーブースエリア全体

満員の時間帯のスポンサーブースエリア

スポンサーブース

各社さまざまな工夫を凝らしたブースが出展されていました。ZOZOのブースはたくさんのパネル・ノベルティにマネキンで存在感を出していました。

ZOZOブースの全体

今回のメイン企画は「みんなの失敗」です。ZOZOには「#みんなの失敗」というSlackチャンネルがあり、失敗を共有することで共に学び、時に笑い、「日々進歩」しようという社内企画が行われています。その出張版として、ブースで皆さまの「開発の失敗」や「技術的負債」をお聞きしました。参加してくださった方には、失敗を水に流せるようにオリジナルトイレットペーパーのノベルティを差し上げました!

ノベルティのトイレットペーパー

トイレットペーパーの柄はZOZOのロゴをモチーフにしており、「ZOZO」の文字もこっそり隠れているんです! みなさんは気付きましたか?

アンケートの回答

1日目のアンケート企画の結果

1日目のお題、「水に流したい開発の失敗」には最終的にパネルに貼りきれないほどの回答をいただきました!

「水に流したい開発の失敗」の全回答

ヒヤリハットで済むものから、「これは深刻そう…」というものまで、さまざまな失敗が集まりました。なぜそうなったか、その後どうしたのかといった会話が弾みました。

「水に流したい技術的負債」の全回答

2日目のお題は「水に流したい技術的負債」です。一度回答した方も「どんな回答が増えたか見に来ました」とたずねてくださる方が多数いました。これから勉強をはじめる方や新規開発中の方など、失敗や負債がまだない方には最近勉強していることを回答いただきました。

「最近勉強していること」の回答

「英語」という回答には納得の声が出ました。try! Swiftは英語話者の参加が多いため、勉強しようというモチベーションが上がりますね。

「Apple Vision Proを買いましたか?」の回答

「Apple Vision Proを買いましたか?」の質問は、悩んでいる方・次世代機を待っている方が多数ではあるものの、既に持っている・もうすぐ手に入るという方もいました! ZOZOでは会社でApple Vision Proを保有しており(技適特例申請済み)、ブースで体験できるようにしたところ一時は行列ができるほど盛況しました。

AirPlayでApple Vision Proで見ているものを共有しながらデモしている様子

印象に残ったセッション

ここからは参加したエンジニアより、セッションの感想を紹介します。

Swiftの型推論を学ぼう

speakerdeck.com

技術開発部のばんじゅんです。わたしはおもちメタルさんの「Swiftの型推論を学ぼう」をおすすめしたいと思います。コンパイラの理論的な部分はとっつきにくいものも多いですが、興味を持って調べるとおもしろい分野でもあります。このセッションでは、型推論ではまず押さえておきたい単純な例から始めて、まるで手で推論を計算するかのように学ぶことができます。一歩発展して、SwiftらしくOptionalの扱いの一部も計算できます。簡単に説明されていますが二度三度みてもよいくらい内容は詰まっていると感じます。より多くの人がコンパイラをつくる技術に興味をもつ入口のひとつになっていると良いなと思いながらセッションを聞きました。

登壇資料のスクリプト付きバージョンも公開されているので、内容をテキストで確認したいときはそちらが便利です。

コード署名を楽しく乗り切る方法

ZOZOTOWN開発1部iOSブロックの荻野です。このセッションでは、アプリをリリースするときに必ず通るコード署名について聞くことができました。発表の最初、「コード署名でつまずいたことがある方はいますか?」という問いかけに対して、会場にいたほとんどの人が手を挙げていました。自分と同じようにコード署名に苦い思い出のある人がこんなにいるんだと安心しました(笑)。

セッションの中では、コード署名において必要な要素を4つに分解し、それらをパズルのピースのように見立てていました。そうすることで起きているエラーのどこに問題があるのかが視覚的にわかりやすくなり、どう解決したらよいのかがすんなり理解できました。

発表の最後では、多くの参加者が「コード署名が楽しくなったと感じた」と手を挙げており、とても面白くためになる発表でした。発表資料は現時点では未公開のようで、公開されたらぜひ見ていただきたいです。

Party、その他

他にもSpeaker Dinner、スタンプラリー、Party、ワークショップなど企画が盛りだくさんのカンファレンスでした。

Partyの様子

参加メンバーで記念写真

アフターイベント

開催翌週の3/27(水)、アフターイベントとして「try! Swift Tokyo 2024 After Talk」を開催しました。try! Swift Tokyo 2024のDIVERSITY & INCLUSIONスポンサーとして協賛しているピクシブ株式会社、株式会社ZOZO、STORES 株式会社による共催イベントです。モバイル開発に関するLTと、try! Swift Tokyo 2024の感想戦を行いました。当日の様子はYouTubeのアーカイブで公開しています。

www.youtube.com

LT1. SwiftPM マルチモジュール構成への第一歩

speakerdeck.com

ピクシブ株式会社 / 山本 小龍 @shoryu927

LT2. SwiftとC++を利用した画像処理プログラミング

speakerdeck.com

株式会社ZOZO / 加藤 祥真 @shoma10170806

LT3. Introducing Pkl

speakerdeck.com

STORES 株式会社 / 榎本 健太 @enomotok_

感想戦

感想戦

感想戦はSTORES 株式会社の坂田(@huin)さま、ピクシブ株式会社の@FromAtomさま、STORES 株式会社の榎本さま、株式会社ZOZOの加藤で行いました。全体を振り返って楽しかった点や印象に残っているトーク、逆に難しかったので復習したいトーク、思い出に残った企画などを語り合いました。アフターイベントにご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

LT・感想戦の登壇者のみなさま

最後に

try! Swift Tokyo 2024本編からアフターイベントまで、交流と学びを楽しませていただきました。オフラインカンファレンスは普段会えない方々とお話ができる貴重な機会です。このような場を提供くださったtry! Swift Tokyo 2024の運営の皆さま、本当にありがとうございました!

ZOZOではカンファレンスに参加する方には参加費用の補助、登壇する方には登壇支援を行っています。一緒にサービスを作り上げてくれるiOSエンジニアを募集していますので、ご興味のある方は以下のリンクからぜひご応募ください。

hrmos.co

カジュアル面談も実施していますので、「直近での選考応募は考えていないけども話を聞いてみたい」という方からもご応募お待ちしています!

hrmos.co

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