こんにちはプラットフォームSREの亀井と三神です。
先日開催されましたCloudNative Days Tokyo 2020にて私達が取り組んできたID基盤リプレイスプロジェクトについて登壇してきました! ID基盤リプレイスプロジェクトはモノリスな環境をリプレイスするプロジェクトの1つであり、マイクロサービス化とそれに伴うメンバーの教育について挑戦した案件ですので是非とも御覧ください。
CNDTについて
CloudNative Days Tokyo(以下、CNDT)はCloudNative Daysにおける東京開催のイベントです。CloudNative Days実行委員会の方々が運営しているイベントで東京の他にも大阪や福岡等でも実績のある大規模な技術カンファレンスとなります。CloudNative Daysの開催目的は公式サイトにて以下のように紹介されています。
CloudNative Daysはコミュニティ、企業、技術者が一堂に会し、クラウドネイティブムーブメントを牽引することを目的としたテックカンファレンスです。
最新の活用事例や先進的なアーキテクチャを学べるのはもちろん、ナレッジの共有やディスカッションの場を通じて登壇者と参加者、参加者同士の繋がりを深め、初心者から熟練者までが共に成長できる機会を提供します。
皆様がクラウドネイティブ技術を適切に選択し、活用し、次のステップに進む手助けになることを願っています。
クラウドネイティブで、未来を共に創造しましょう。
クラウドネイティブ上級者だけではなく初心者も対象とした間口の広いイベントなので、私達が得た知見を発表する良い機会と考えて参加しました。
2019年のCNDTは虎ノ門ヒルズフォーラムを会場として開催したのですが、今年は新型コロナウィルスの影響もありオンラインのみの開催となりました。スピーカーの我々は初の登壇かつ慣れないオンラインでの対応となりましたが、とてもスムーズな進行で無事に終えることができました。実行委員会の方々にはこの場で御礼を申し上げます。
オンライン登壇について
実行委員会の方より登壇方法については下記3つの方法を提案して頂きました。
- 自宅/自社オフィスからのリアルタイム配信
- 事前収録した動画を配信
- 配信会場からリアルタイム配信
今回私達は『事前収録した動画を配信』を選択しました。
事前収録しておけば当日に何らかのアクシデント(システム障害や体調不良等)があったとしても対応ができると考えたからです。緊張して噛んでも編集でごまかせるとか考えてないです。
事前収録でも参加者からの質問を受け付けられるようにSlidoやTwitterのハッシュタグも用意されていて不自由を感じる事もなく、安心して対応ができました。
ZOZOにおけるID基盤のk8sへのリプレイスとセキュリティの取り組み
こちらのセッションではZOZOTOWNのリプレイスプロジェクト全体と、ID基盤について亀井と同チームリーダーの瀬尾(a.k.a. sonots)にてお話しさせて頂きました。
動画リンクはこちらです。 event.cloudnativedays.jp
アジェンダは下記の通りです。
- ZOZOTOWNリプレイスの全体感
- ID基盤の概要
- 更新系ワークロードのリプレイス方法
- AWS(Amazon Web Services)/EKS(Elastic Kubernetes Service)で実施したセキュリティへの取り組み
- 課題と今後
我々のチームで進めているZOZOTOWNリプレイスとそれを加速させるための新アーキテクチャと新体制についての紹介、ID基盤リプレイスでの取り組みについて話しております。
サービスリプレイスを検討している方や、AWS/EKSを使いセキュリティ要件の高いインフラ構築を検討している方に少しでも参考になれば幸いです。
またセッションでは触れなかったCI/CD手法については、以前本ブログで川崎からご紹介しておりますのでご興味ある方はご一読ください。
Cloud Native Onboarding ~実践で身につけるモダンインフラの基礎~
こちらのセッションはオンボーディングについての内容です。三神と元同僚のinductor氏にて登壇しました。
動画リンクはこちらです。 event.cloudnativedays.jp
メンティーである三神、そしてメンターであるinductor氏が約3か月のオンボーディングについてそれぞれの視点で振り返った内容です。三神のパートでは『新しい事を学ぶ』という観点で自身が意識した事や改めて重要だと思う点をお話しました。
オンプレミス環境を運用してきた方がクラウドネイティブ環境について学ぶ事は今後も増えると思います。私達のチームにも10月より新メンバーが入り、クラウドネイティブな技術についてオンボーディング中です。この発表を見てオンボーディングを取り入れてもらい、新しいことを学ぶ人のお役に立てればとてもうれしく思います。
ここでは、セッションであまり触れる事ができなかった1on1について少し補足します。
私達のチームではKPTとは別の週にチームリーダーとの1on1を全メンバーがセッティングされています。チームリーダーから質問を受けるのではなく、メンバー側が聞きたいことや相談したい事を準備する形式で行っています。1on1の準備として自身の課題を整理して明文化する時間を定期的に取る事で早期解決をする事ができてとても役に立ちます。特にオンボーディング中は不慣れな業務の中で悩むことが多いので1on1として相談時間が確保されているのでは安心感がありました。
リモートワークによる働き方が一般化している中で、1on1は業務において重要な時間になります。円滑に業務を進めるための施策として、試して頂ければ幸いです。
おわりに
CNDTでID基盤チームが半年間取り組んできた挑戦を技術面とチームビルディング面の両方から発表する事ができました。ID基盤での取り組みは今後のリプレイスプロジェクトの例として、とてもいい形で進められたと思っています。
弊社ではクラウド環境へのリプレイスプロジェクトがまだまだ道半ばとなっております。ご興味ある方是非一緒に進めていきましょう。以下のリンクからご応募ください!