今回はHTMLメールのテスト工数を短縮するEmail Testing Serviceを紹介したいと思います。
はじめに
HTMLメールと聞くと、気が重くなるエンジニアも多いのではないでしょうか。テーブルレイアウトとインラインCSSという普段と違う開発が求められますし、各メーラー、Webメールの表示対応が必須となります。 2016年になっても何かが解決するどころか、確認するデバイスだけが増え続けています。
コーディング → 配信 → サポートクライアントで表示確認
上記をひたすら繰り返し、多くの時間を消費するのを何とかしたい、そんな思いからEmail Testing Serviceを調査し、サービスの運営に取り入れました。
Email Service
メールに関するサービスはたくさんあります。
- 作成を簡単にするためにエディターやテンプレートを提供するサービス
- 配信を効率よく、簡単にできるようにするサービス
- 開封率など効果測定、分析を提供するサービス
- etc
人によって求めている機能は違いますが、現在のプロダクトでは「様々なデバイスでの表示確認に時間がかかっている」という問題が大きいです。そのため今回はHTMLメールのプレビュー機能について提供しているサービスを紹介します。
Litmus
まず最初にLitmusの紹介です。
HTMLのプレビュー機能に特化しているサービスです。 簡単な会員登録を行い、無料で使用することができます。 無料で提供されるクライアントは3種類で「Outlook 2013」「Gmail (Chrome)」「iPhone 6S」でのプレビューが可能です。
HTMLを書きながら各クライアントの見え方が確認できます。 若干反映が遅い気がしますが、それでも十分開発工数の短縮が望めると思います。 個人の感想ですが、使用した中で一番UIが分かりやすく、登録が簡単だったサービスです。
MailChimp
次にMailChimpの紹介です。
HTML作成から配信、効果測定まで提供されており、もちろんプレビュー機能も存在します。プレビュー機能は課金制となっており、tokenという物を購入しないといけません。1つのクライアントを1回テストするのに1token使用し、会員登録の時点では10token付与されます。最小単位の購入で25token/$3と価格自体は安いのですが、どれくらいの頻度でテストをするかによってコストが変わってきます。 とても評判の良いサービスですが、今回はプレビュー機能のみの利便性を求めたため導入は見送りました。「Powered by litmus」とありますが、サポートクライアント数は41ほどでした。
Email on Acid
最後に紹介するのがEmail on Acidです。
Email on Acidについては登録しなくてもこちらからサンプルが確認できます。 サポートクライアント数が70以上あり、プレビューの切り替えも楽に出来る印象を持ちました。1週間無料のトライアル期間もあり、価格も月額$45からと比較的安い印象を受けました。
まとめ
HTMLメールの実装は昔からあまり変わっていませんが、プロバイダー、マーケティング、プレビューといった形でリッチになっている印象を受けました。紹介した3社の優劣は、必要としている機能、規模などによりますので、ぜひご自身にあったサービスを選択してみてください。
今回は海外サービスの紹介となりましたので、日本語でのHTMLメールをテストする際は注意が必要ですが、これらのサービスを使用して少しでもHTMLメールのテストが幸せな物になればと思います。
さいごに
VASILYではエンジニアを募集しています。ご興味のある方は是非ご応募よろしくお願いいたします。